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ポール・ヘニングセンのPHランプ

北欧スタイルのペンダント照明と言われたら、コレを思い出しませんか?
「近代照明の父」と呼ばれる、デンマークのポール・ヘニングセンの傑作「PHランプ」です。

1958年の発表以来、世界中で50万台以上販売され、いまだ根強い人気を誇るPH5シリーズ。
数枚のシェードと内部のリフレクター(反射板)を精巧に組み合わせて電球全体を覆い隠し、直接光源を見せない「グレア・フリー」は素晴らしいですねー。

ニュータイプは、150Wまでの白熱電球または電球型蛍光ランプが使えるようになり、また下面にフロストガラスを用いる事で明るさがアップされました。
この蛍光ランプの使用によって、住宅はもちろん、公共施設やオフィスなど省エネ・省メンテナンスが必要な場所にも適するようになったそうです。

→気になるライトをピックアップ!「照明ingナビ

ボーエ・モーエンセン

デンマークの家具デザイナーで、ウェグナーの親友・ボーエ・モーエンセン(Borge Mogensen)。
日本ではウェグナーほどの知名度はありませんが、「100%納得いくまで製造、販売はしない」と言う思想の元、 J39やSpanish Cairなど数々の傑作を生み出した職人的なデザイナーです。


名作・J39

ウェグナーのルーツは、中国の明代の椅子だということは以前書きましたが、モーエンセンのルーツは、シェーカーチェアだそうです。
シェーカーチェアは曲線部分がほとんど無く、直線のみで構成されています。
それゆえ、モーエンセンの椅子も直線的で、ウェグナーの椅子の優美さと比べると無骨な印象を受けますねー。

日本人の好み的にはやはりウェグナーの方が人気がでそうですが、モーエンセンの椅子もすばらしいんですよ。

spanishchair.jpg
SPANISH CHAIR

こちらのSPANISH CHAIRも、革の座面が座り心地悪そうに見えますが、いやいや、どうして、ちょっと堅めの座り心地がなかなか良くて、私は好きですねー♪

ちなみに、こちらはウェグナーがモーエンセンの息子の誕生祝いにデザインし、プレゼントした家具です。

peters.jpg
ピーターズチェア&テーブル

ピーターとは息子の名前で、二人の親交の深さがわかりますねー。

「家具の彫刻家」フィン・ユール

デンマークを代表する建築家であり、"家具の彫刻家"と称された家具デザイナー、Finn Juhl(フィン・ユール)。

1912年、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。
アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナーらと同時期に活躍しました。


ペリカン・チェア

代表作には、"世界で一番美しい肘掛を持つ椅子"と言われる「イージーチェア No.45」や「ペリカンチェア」など。


「最良の家具はクラシックなイギリス家具か、イギリス家具の影響を受けた中国家具である」というデンマーク家具デザインの主流派に異を唱え、高度な木工技術を持つ名匠ニールス・ボッターとの出会いによって、素材の特性を極限まで追求した全く新しいデザインの家具を生み出しました。

独特の発想と優れた造形感覚で、作り上げた独自のデザイン世界。その形態とディテールの美しさで「家具の彫刻家」と呼ばれるに至りました。

個人的には、独特の肘が美しい"イージーチェア No.53"が好きですねー。

nongas.jpg

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Profile

市朗。横浜在住。
建築学科卒。30代。
ハンスJ・ウェグナーのほかF.L.ライトなんかが好き。
木フェチ。チークはいいですよねー。

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