ピーコックチェア【1947】
背の形が孔雀の羽を広げたように見えるところから"Peacock chair(ピーコックチェア)"、あるいは、背のスピンドルが矢に似ているところから"アローチェア"と呼ばれています。
ウェグナー得意のリデザイン。
この椅子はイギリスのウィンザーチェアのリデザインです。
ウィンザーチェアとは、18世紀初めにイギリスのウィンザー地方から広まった椅子の形式のことで、座板にスティック状の脚や背の部材を直接接合する構造を持っています。
最近、人気のアーコール(ERCOL)社の椅子。
↓こちらなんかもウィンザーチェアのリデザインですね。
さて、この"Peacock chair(ピーコックチェア)"という名前は、ウェグナーの友人でもあり、ライバルでもあったフィン・ユールがつけたそうです。
へー、フィン・ユールには"ペリカンチェア"という作品がありますもんね、鳥つながりですねー(笑)
ウェグナーの椅子の中では比較的派手めなデザインですが、美しさはさすがです。
全体の構造としては白木のアッシュ材が使われていますが、汚れやすい肘部分などは色の濃いチーク材を用いるなど、使い分けをしているそうです。
う〜ん、芸が細かい、さすがウェグナー!!